第39回 セミナー
「 障害者に対する認識と社会環境による障害者の暮らしへの影響 〜世界各国と⽇本との違い〜 」
障害者への認識・社会環境は、⽇本でどの程度普及していると感じていますか。
障害者に対する認識・社会環境について他国の⽅と話をしたことはありますか。
オーストラリアに滞在中の 理学療法⼠ 中塚智恵です。
⽇本では、回復期・通所リハビリと6 年間の臨床を経験し、整形疾患や脳⾎管疾患などで⾝体障害・⾼次脳障害を持つ⽅の在宅⽣活・社会参加⽀援を⾏ってきました。患者・利⽤者⾃⾝がリハビリに取り組まれる中で、⼀緒に⽴てた⽬標に向かって前向きに取り組める⽅もいらっしゃいます。その反面、⽬標を達成できる能⼒は持っているのに⾃信がない⽅・社会参加の機会に恵まれず諦めかけている⽅も多くおられました。
・買い物をしたいが、⼀⼈で駅まで⾏けない。
・友達には病気になってから会っていない。
この原因は、⾝体障害・⾼次脳障害によるだけではなく、⼼理的・社会的因⼦が多くあります。
そんな中で、「障害者ももっと楽しく暮らせたらいいのに。」「他国での障害者に対する認識や社会環境について、⾃分で確かめたい。」と強く思い、⽇本を出発することにしました。
向かった先はオーストラリア。ここには世界各国から勉強や仕事をしに来られている⽅・移住されいる⽅が多く、マルチカルチャーとして知られています。アジア・中南⽶・ヨーロッパ圏の出会った⼈たちに、⺟国での障害者への認識や社会環境について質問すると…
このような意⾒を持つ⼈も多くいました。
・障害があるからといって家で⼀⽇中過ごしている⼈は少ない。健常者と同じように買い物や旅⾏など⼈⽣を楽しんでいる。
・障害のある⼈とよく街で会う。
・初めて出会った⼈に対しても⼀⼈の⼈間・友達として接し、偏⾒や特別視することはない。
・友達の中には障害を持つ⼈もいるが、公園やジムでよく⼀緒に遊んでいる。
そこで今回、「障害者に対する認識と社会環境による障害者の暮らしへの影響」について他国の⼈に質問でき、ディスカッションできる機会を作りました。
Skype にて、私が経験した感動をそのままの形で体験していただけます。英語で尋ねてもらっても構いません。⽇本語でも、もちろん⼤丈夫です。
ちょっと英語で質問してみたい…そんな⽅は使いそうな単語を⼀つ⼆つ⽤意してみてください。意外に伝わるものです。
外国は遠い、英語は避けてきた…そんな思いを持っている⽅にも知っていただくためにこのセミナーがあるのです。
療法⼠・介護⼠・ケアマネージャーなど医療福祉従事者として⽇々頑張っているけど、なかなか思うようなサービスが提供できて
いない、患者のニーズが掴みきれない、担当患者はもっと違う⽣活が送れるはず…という⽅、ぜひお越しください。
スポーツトレーナー・インストラクターなどスポーツ分野の⽅も医療福祉系学⽣も、海外の⼈と意⾒交換をしたいと思われている⽅のご参加を⼼よりお待ちしております。
では、9 ⽉にお会いできることを楽しみにしています。
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