第46回 セミナー
「球技系スポーツの傷害予防を目的とした持久系トレーニング」
今回のワークショップでは、日本において男女共に競技人口の多いサッカーとバスケットボールという2競技に焦点を絞り。有酸素系トレーニングが傷害予防に貢献するか一緒に考えていきたいと思います。
まずは2つの競技における傷害の特徴や発生率、状況や危険因子など、疫学的情報をお伝えしていきます。
日本サッカー協会FIFA医学評価研究センターサッカー医学マニュアルによると、
一回の練習で一人の選手が怪我をする可能性が0.43%であるのに比べ、一回の試合で怪我をする確率は2.03%と記載されています。
さらに一年間を通して選手は、練習と試合繰り返し行い。傷害の発生率は選手一人あたり2.1件であることも週1回の追跡調査において明らかにされています。
練習と試合の両方を合わせて、全く怪我をしない選手は。幸運も持ち主、レアケースかもしれません。
上記の内容は、バスケットボールにも類似の傾向を示しています。その辺りは、当日お話をしていきます。
サッカーにおける怪我の発生頻度は、前半と後半。または15分ごとに時間帯を区切った場合、どの時間帯で高いと思いますか。
今回のようなセミナーを開催する目的から察するに、どの時間帯での受傷率が高いか予測することは、それほど難しいことではないかもしれません。
また有酸素能力といっても、呼吸機能・循環機能・代謝機能など要素が考えられます。
マラソン選手にとって必要な持久力とサッカー選手にとって必要な持久力は、違うものだと感じませんか。
時間の許す限りYo-Yoテストやシャトルラン、クーパーテストなど様々なテスト方を紹介し。有酸素系トレーニング処方する前段階として、選手の特徴を知るための方法を理解して頂きます。
その後選手の評価方をご理解頂いた後には、ミトコンドリアや毛細血管密度の増加、脂質代謝の亢進、ランニングエコノミーの改善を行うためのトレーニングの紹介をしていきます。
都合のつく方は、内容に興味ある方は、ぜひお越しください。
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